英作文ハイパートレーニング 自由英作文編
- 4.7 時間
- 4 部あるうちの 1 部だけ読んだ
- ショートエッセイの基本的な書き方を学んだ
- 自由英作文は構成が大事
- それほど緻密な論理はいらない
- 自分の考えていることの概略が伝われば十分
- ショートエッセイを構成する 3 つのパーツ
- トピックセンテンス(主張)
- 最終的な自分の判断を最初に書く
- サポート(補強)
- 理由を説明する
- コンクルージョン(結論)
- もう一度結論を付け加える
- サポートの 2 つの形
- サポートに「理由」を使う
- サポートに「譲歩 & 打ち消し」を使う
- 誰がどう考えても当たり前のことではないことを発言した場合、聞き手はその後にもう少し納得がいく説明が続くことを期待する
- 聞き手が「ピンとくるような一言」を添える
- 説明・具体的な例・体験など
- 理由を 2 つ書く場合は、異なる観点からの 2 つになるよう注意する
- 「譲歩 & 打ち消し」を使うときの問題点
- 読者に自分の立場を誤解されやすい
- すぐに聞きたい理由が後回しになる
- どちらも自分の主張と逆のことを言う「譲歩」の部分が「打ち消し」より先に入ってしまうため
- セカンド・トピックセンテンスを付け加える
- 本来コンクルージョンは不要なもの
- 日本語に慣れていると尻切れトンボのような感じがするが、なくてもよい
- 特に語数の帳尻を合わせるためにつけるくらいなら、ないほうがよい
- もちろん、うまく書けそうなら書いて損はない
- コンクルージョンには大きく 3 つの書き方がある
- 1: 再主張
- トピックセンテンスの言い方を少し変えて、もう一度繰り返すこと
- あからさまな繰り返しにならないように、少し表現を変える
- 2: 一般化
- 両者に通底する理由を書く
- 3: 提言
- 提案をすること
- 全体構成としては自己流ではなく、ここで示したような形で書くことをおすすめする
- 分量を減らす場合
- まずコンクルージョンを取り除く
- 次は譲歩の肉付けを取り去るのがよいだろう
- 打ち消しは自分の意見だから、これに対する肉付けは付けておいたほうがよい
- さらに減らしたいなら、譲歩を取ってしまえばよい
- 分量を増やす場合
- サポートに「理由」と「譲歩 & 打ち消し」の両方を書く
- 基本となる 100 語程度のエッセイが書ければ、150 〜 200 語の答案にするのもそれほど大変ではない
- 骨と肉付けの混同
- 個別の例はあくまでも肉付けにすべき
- 似たような理由の列挙もだめ。この場合、普遍的な理由を書き、肉付けとして例を書くべき
- サポートの骨はありきたりのことでよいから、肉付けしやすいものを選ぶ
- 難しいものを選ぶと、伝えるのが大変になる
- そして肉付けに失敗してしまうと、意味不明の答案に成り下がってしまう
- 「譲歩 & 打ち消し」を使う場合、「譲歩」のほうが印象に残ってしまうと逆効果
- 「打ち消し」でちゃんと切り返せるように注意すること
- 理由を 2 つ述べているのに片方しかまとめていないようなコンクルージョンはだめ
- 解決策 1: 理由 2 のほうが大きな理由であることを示す
- 理由 2 を書く時に「1 つ目の理由よりもっとはるかに重要なのは〜」のような書き方をしておく
- 解決策 2: 2 つの理由をあわせたコンクルージョンにする
- 理由と「譲歩 & 打ち消し」を併用するときの順番
- トピックセンテンス → サポート(譲歩 → 打ち消し → 理由) → コンクルージョン
- 「打ち消し」の後に理由を足す
- 賛成を主張する人、反対を主張する人がそれぞれどんな理由をあげて主張しそうなのかをまず考える
- メモは英語で書くようにする
- 完全文でなくてよい
- キーワードとなる単語や語句をメモするだけ
- 自分の語彙力もチェックできる。書けないものは捨てる
- 上手い英語の表現が思いつかない場合は、その話題に触れないこと
- 肉付けをする
- メモにあげた項目を骨として、それぞれに肉付けする
- 1 つの骨に対して 1 つか 2 つ程度の肉付けで十分
- 簡単な肉付けがなかなか思いつかない場合は捨てる
- メモを元に組み合わせを考える
- 「理由を 2 つサポートに書く」か「譲歩 & 打ち消し」をサポートに書けば 100 語くらいになるはず
- 実際に書き始めてから語彙が思いつかない、というようなミスを未然に防ぐのが、メモを書くことのメリット
- 実際に自分の手を動かして答案を書くことで、100 語程度のエッセイがどの程度の分量なのか感覚を掴んでほしい
- 実際に答案を書く際の注意
- 段落分けをしっかりすること
- どこで段落分けをすべきという明確なルールはないが以下のどちらかにして計 4 段落がよいだろう
- トピックセンテンス、1 つめの理由、2 つめの理由、コンクルージョン
- トピックセンテンス、譲歩、打ち消し、コンクルージョン
- トピックセンテンスではできる限り簡潔明瞭に書く
- トピックセンテンスで使うとよい表現
- I think that SV.
- I don't think that SV.
- I agree with the opinion that SV.
- I don't agree with the opinion that SV.
- 文法・語法上使えない表現
- I agree to do. (☓)
- I am opposed to -ing / I object to -ing (☓)
- これらは「(to 不定詞 / 動名詞の)意味上の主語は原則、主文の主語と一致する」という文法のルールがあるので基本的に使えない
- トピックセンテンスで好ましくない表現
- 主文が肯定文なのに、that 節の中が否定文であるような文
- 否定は that 節の前に出す
- I don't think it will rain tomorrow. (○)
- I think it will not rain tomorrow. (△)
- 二重否定文
- わかりにくいので避ける
- あまりに当たり前の理由を書くときには、わざわざ「その理由は…」などと書かないほうが自然
- because を使った表現
- SV because SV.
- SV. It is because SV.
- SV. I think so because SV.
- 文頭の Because は避ける
- reason を使った表現
- One (big) reason (I think so) is that SV.
- One reason (I think so) is that SV. Another reason is that SV.
- 「the reason」のように the を付けてしまうと、それが唯一の理由であることになってしまうので one reason のほうがよい
- 同様に「the other」 としてしまうと、「もうこれ以上ない」というニュアンスになってしまうので、another のほうがよい
- 譲歩の前には、それが譲歩であること示すキーワードを置かなければならない
- 代表的なものは of course
- 譲歩で使う表現
- Of course, S V ... . But 〜
- もちろん ... だけれど 〜
- To be sure, S V ... . However, 〜
- 確かに ... しかし 〜
- Admittedly, S V ... . Yet, 〜
- ... は認めるが、しかし 〜
- Some people may say S V ... , but 〜
- ... のように言う人もいるかもしれないが、しかし〜
- Many people believe that S V ... , but 〜
- ... と思っている人も多いが、しかし〜
- Proponents(Opponents) may argue S V ... , but 〜
- 賛成論者は(反対論者は) ... と主張するかもしれないが、しかし〜
- 「逆接 + 逆接」でつなぐのでなく、「譲歩 + 逆接」でつなぐように注意
- 打ち消しを表す表現
- but / yet
- 等位接続詞
- however / nevertheless
- 接続副詞
- 打ち消しの強調に使う表現
- SV, but it doesn't mean that SV.
- ...だが、それは〜を意味しない
- SV, but it doesn't follow that SV.
- ...だが、だからといって〜ではない
- SV, but there are more disadvantages than advantages about it.
- ...だが、それに関しては長所よりむしろ短所が多い
- SV, but there are more also bad points about it. One is that SV.
- ...だがそれに関しては悪い点もある。1 つは〜
- SV, but that is only one side of the story.
- ...だがそれは話の一面にすぎない
- 一番簡単なのはコロン「:」を使うこと
- これだけで「つまり、すなわち」という意味を表す
- 接続副詞
- for example / for instance: たとえば
- in fact: 実際
- 前置詞
- like / such as
- それ以外の表現
- take + 名詞 + for example: 〜を例にとろう
- Sports are good for your health: take swimming for example. 〜
- スポーツは健康によい。たとえば水泳を例にとろう。〜
- suppose / imagine: 想像してみよう
- while
- 接続詞で 2 文をつなぐ
- on the other hand
- 接続副詞でつなげないので注意
- 前置詞の unlike
- 比較の対照をコンパクトに表現できる
- その他
- be true of 〜 / be the case with 〜: 〜に当てはまる
- You can e-mail anytime, which is not true of telephone calls.
- e メールはいつでもできるが、そのことは電話には当てはまらない
- an advantage over 〜: 〜に対する長所
- You can e-mail anytime, which is an advantage of e-mail over telephone calls.
- e メールはいつでもできる。それは e メールの電話に対する長所だ
- コンクルージョンは一番定型化しにくい
- コンクルージョンには大きく「再主張」「一般化」「提言」の 3 種類があった
- 提言の書き方
- propose / suggest を使うのがよい
- I (would) suggest[propose] that SV の形
- 目的語にあたる that 節の中の動詞を原形にしなければいけないので注意
- 他にも wise「賢い」、sensible「常識的な、合理的な」、better「よりよい」などの形容詞を使って書いてもよい
- It (would) be wise[sensible / better] to do の形
- 例
- It would be wise to begin to study English as soon as possible.
- 英語をできる限り早い時期から始めるほうが賢いだろう
- 再主張と一般化の書き方
- それほどまとめておくべき表現はない
- 結論を述べる時の言い方
- therefore「それゆえ」、so「だから」、in short「要するに」、in conclusion「結論として」
- 上記のうち so だけ接続詞、他は接続副詞
- 一般論を表すときの名詞の形
- 可算名詞: 無冠詞複数
- 不可算名詞: 無冠詞単数
- 一般論以外を表すときの名詞の形
- 所有格をつける
- 例
- Children should obey their parents.
- 子供は親に従うべきだ
- their をつけないと意味がおかしくなってしまう
- that 節の中の時制に間違いが多いので注意
- サポートにも仮定法を使う
- 例えば because で理由を表す節の中に、if 節と帰結節からなる仮定法の文をいれる
- ただしこれだと面倒すぎるので、if 節を then の 1 語で表現することも可能
- またこの then さえも省略できる
- if 節のあとをちゃんと仮定法の形にする(would / could を使うなど)ことが大事
- that 節は「だれか特定の人が特定のことをしたという事実」や「考え、うわさ」を表す
- 例 1
- It is strange that he didn't come to the party.
- 彼がパーティーに来なかったという事実は奇妙だ
- 例 2
- It is true that he is single
- 彼が独身だという噂は本当だ
- それに対して to 不定詞は「仮定や一般論」を表す
- It is difficult (for children) to read this book.
- (子供が)この本を読むのは難しい
- that 節と to 不定詞の使い分け
- that 節は主語を取ってしまうと成り立たない
- 主語を取って成り立つかどうかで、that 節を使うか to 不定詞を使うか区別する
- 例えば easy / difficult / dangerous / convenient などの形容詞は to 不定詞とともに使う
- surprising / true / false / remarkable などの形容詞は that 節とともに使う
- 同格の that は使える名詞が限られているので注意
- 自分がよく使いそうな単語(特に動詞)に関しては、機会があるたびに語法をチェックする癖をつけたい
- 「何を主語にして何を述語にすればよいのか」よく考えて英作文に取り組むこと
- agree: 賛成する
- 「agree with + 名詞」と「agree to do」の 2 つの使い方がある
- 「agree to do」は to 不定詞の主語が主文と一致しなければならないので注意
- suggest / propose: 提案する
- 第 3 文型をとり、目的語は動名詞か that 節。that 節が来る場合は、その中の動詞を原形で使わなければならない
- 「suggest -ing」の場合、一般論を表す
- allow: 許す
- 「allow + 人 + to do: 人が〜するのを許す」が頻出だが、「allow -ing」も重要
- この -ing も意味上の主語が主文の主語と一致せず、「一般的な人」を表す
- allow you to smoke: あなたがタバコを吸うのを許す
- allow smoking: (人が)タバコを吸うのを許す
- prohibit: 禁止する
- 「prohibit + 人 + from -ing: 人が〜するのを禁止する」か「prohibit -ing: 〜することを禁止する」という 2 つがある
- この -ing も一般的な人
- benefit / profit: 恩恵、利益を得る
- benefit は金銭以外の「恩恵」、profit は主に金銭面での「利益」を表す
- benefit from 〜: 〜から恩恵を得る
- profit from 〜: 〜から(金銭的な)もうけを得る
- さらにこの 2 つの動詞は人ではなく物を主語にして「人に利益を与える、恩恵を与える」という意味でもそれぞれ使える
- harm + 人: 人を傷つける、人の体に悪い
- 例
- Smoking harms you.
- タバコを吸うのは体に悪い
- 反対の「体によい」という意味の動詞はないので be good for your health などとする
- access + 物: 物にアクセスする
- 例
- access the Internet
- インターネットにアクセスする
- 前置詞 to などを入れないこと
- study / learn / learn about: 〜を学習する、身につける、〜について学ぶ
- study は一般的に「机に向かって勉強する」、learn は他動詞で使うと「身につける」という意味になる
- learn about は「〜について学ぶ」という意味で使う
- contact + 人: 人に連絡を取る
- affect + 名詞 / influence + 名詞:〜に影響を与える
- on を入れないよう注意
- think about: 〜について考える
- think は他動詞というイメージが強いかもしれないが、後ろに名詞が来る時は自動詞として「think about 〜: 〜について考える」の形で使う
- feel / feel like: 〜のような気がする、〜を感じる
- 後ろに名詞が来る時は feel like を使う
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