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例解 和文英訳教本 (文法矯正編)
- 英作文覚える時間を別にすると 40 時間くらい
- 解説丁寧でわかりやすかった
- 細かいニュアンスの違いが丁寧に説明されている
- これまで習っていた内容に対して、別のわかりやすい視点をもらえた
- 文語体・口語体についての解説も豊富
- 基本すぎる内容はスキップされているのもよかった
- 現在形は原則的には半永久的なことを表す
- 「半永久的にすること = 職業」なので、What do you do? は「ご職業はなんですか」となる
- しかし、この答えに I'm a student. と答えてもよい
- 永久に学生をやっているわけではないが、現在形では「しばらく続けているもの」=「安定的なこと」を表せる
- これが「永久」と言わず「半永久」となっている理由
- なので「不変の真理」や「習慣」についても現在形で表せる
- ただし、be 動詞や have 動詞を中心とする、いわゆる状態動詞と用いる際には例外的に「現在のことを表す」こともある
- ★ 現在形とは
- 原則的に半永久的なことを表す
- 状態動詞(主に be 動詞と have 動詞) → 半永久的なこと or 現在のこと
- 現在形と現在進行形の違い
- a: I go to school every day. <現在形>
- b: I'm going to a driving school now. <現在進行形>
- 安定したニュアンスを表すなら現在形、一時的な出来事を表すなら「不安定さ」を内包する進行形がふさわしい
- 進行形の特徴
- 活動中
- My father writes novels. <永続的>
- 父は物書きである
- My father is writing a novel. <活動中>
- 父は小説を執筆中だ
- 不安定・一時的
- You are very kind. <永続的>
- 君は(いつも)とても親切な人だ
- You are being kind today. <一時的>
- 今日はいつになく親切だね
- 未完了
- The patient is dead. <永続的>
- その患者はもう亡くなっている
- The patient is dying. <未完了>
- その患者は死にかけている
- 感情的
- Tom usually complains. <客観的>
- トムは普段から愚痴が多い
- Tom is always complaining. <感情的>
- トムは文句ばかり言っている
- think の現在形と現在進行形の違い
- think の目的語が that 節のときは現在形しかありえない
- think about 〜 や think of 〜 の場合は現在形も現在進行形も両方可能
- 現在形の場合は「日頃からの自分の意見」、現在進行形の場合は「一時的思考」を表す
- 動詞には大きく 2 種類ある
- 状態・心理・無意識な知覚などを表す状態動詞
- 動作・意識的な知覚などを表す動作動詞
- 状態動詞の主なもの
- 状態
- be / have / belong / consist / contain / differ / exist / own / possess / resemble
- 好き嫌い
- like / love / prefer / hate / hope / want / wish
- 思考
- believe / consider / doubt / fear / find / imagine / suppose / think
- 認識
- forget / know / recognize / remember / trust / understand
- 知覚
- see「(自然に)〜が目に映る」/ hear「(自然に)〜を耳にする」
- 状態動詞は原則的に進行形にできない
- ただし、「一時的な状態」を強調する場合は進行形にできる
- 他にも状態動詞と動作動詞で意味が異なる場合は、進行形にできるものもある
- 例 1
- Catherine has blue eyes. <状態動詞>
- キャサリンは青い目をしている
- Catherine is having sandwiches. <動作動詞>
- キャサリンはサンドイッチを食べている
- 例 2
- Biff looks exactly like his father. <状態動詞>
- ビフは父親にそっくりだ
- Biff is looking at Sally. <動作動詞>
- ビフはサリーの顔を見ている
- 例 3
- I can see Sirius. <状態動詞>
- シリウスが見える
- I am seeing her parents on Sunday. <動作動詞>
- 彼女の両親と日曜日に会う予定だ
- 「着る」の場合、状態動詞は wear で動作動詞は put 〜 on
- 進行形による批判的表現
- be 動詞 + always + doing 〜: 四六時中〜ばかりしている
- 現在形だと客観的、現在進行形だと感情的な表現になる
- 現在進行形と always をともに使うことで、批判的な意味になる
- アカデミックな書き方では、and や but などの等位接続詞(他にも or / so / for / yet / nor)の先頭を大文字にすることは敬遠される
- But ならかわりに However を用いる
- And「しかも、さらに」なら、And よりも Besides / In addition / Further / Moreover などを使う
- これらはすべて堅い文語体だが、On top of that は口語体でも使える
- 「暗がりを歩いていたら、急に誰かに肩をたたかれた」をどう訳すか
- 「歩いていた」の時制は過去進行形、「肩をたたかれた」は過去形で良いというと ころまではわかるが、この 2 つの文を when でつなぐ際、どちらの文を when 節に入れるべきか
- また when 節は文頭に入れるべきかどうか
- 普通に書くと a: When I was walking in the dark, someone tapped me on the shoulder. となるが、英米人の先生が書くと b: I was walking in the dark (,) when someone tapped me on the shoulder. となる
- a と b の違い
- b のほうが後半で「突発的に何かが起きた」という感じがでる
- When + SV とすると、主節の SV の存在が予想できるので、先にオチがわかってしまう
- b のほうだと、when が来るまでは、もう 1 つ文が続くことが予想できない
- 過去進行形 + when + SV
- ただし、どんな文でも when 節を後半にすれば、突発性が出るわけではない
- 前半の文の時制が過去進行形か was (just) about to do 〜 でなければならない
- ★ 過去進行形 + when + SV
- 1: S1 + was doing 〜 (,) when S2 + (suddenly) + V(過去形) ...
- S1 が 〜 してたら、(突如) S2 が ... した
- 2: S2 + was (just) about to do 〜 (,) when S2 + (suddenly) + V(過去形) ...
- S2 が 〜 しようとしたら、(突如) S2 が ... した
- 過去形は「今」を含まない
- 「過去のある時点から現在に至るまで続く状態」を表すのが「現在完了」(have + p.p.)
- have + p.p. の基本的な意味は「現在から過去を振り返る」である
- from 〜 と since 〜
- since は「時間の起点から現在まで」、from は「時間の起点」を示すだけで、この場合は普通「時間の終点」を表す to を使う
- since は線分、from は点
- 現在完了 4 つの意味
- 継続・経験・完了・結果の 4 つであるが、よく考えると「継続」と「完了」は矛盾している
- 現在完了の意味が 4 つのどれなのかを明示するために、何か副詞や前置詞句などを加えなければならない
- 例
- 継続
- I have lived here for ten years.
- 私は 10 年間ここに住んでいる
- I have been busy since this morning.
- 私は今朝からずっと忙しい
- 経験
- Have you ever been to Europe?
- ヨーロッパに行ったことがありますか
- I have never read his book.
- あの人の本は読んだことがない
- 完了
- I have just finished my work.
- 私はちょうど仕事を終えたところです
- I haven't cooked lunch yet.
- まだ昼食を作っていません
- 現在完了の意味の判別になる副詞(句)
- 継続
- for 〜: 〜間
- since 〜: 〜以来(前置詞 or 接続詞)
- How long 〜?: どれくらい〜?
- always: 昔から
- 経験
- ever: これまで(疑問文のみ)
- never: 一度も〜ない
- before: 以前
- often: たびたび
- once: 一度、かつて
- 〜 times: 〜回
- 完了
- just: たった今
- yet: まだ(〜ない)(ふつう否定文で)
- already: すでに
- now: もう
- 結果を表す現在完了だけは、このような副詞を伴わない場合が多い
- 継続の現在完了は for や since などを伴うと書いたが、「幼い頃から」の訳は have always + p.p. だけでもよい
- これだけで「昔から〜してきた」の意味になる
- 結果を表す現在完了だけは、他の現在完了が伴うような副詞を伴わない
- 例
- Emi has gone to Europe.
- エミはヨーロッパに行ってしまった
- Spring has come.
- 春が来た
- 過去形と結果の現在完了
- 現在完了はその名の通り、「現在」に意味の重点が置かれる
- have + p.p. の基本的な意味は「現在から過去を振り返る」
- つまり、この時制で表される事柄は「現在もその状態が持続している」
- そのため、Spring has come. は喋っている時点でも、まだ春ということになる
- 一方 Spring come. だと「もう春ではない」を含意することになる
- 「今」でなければ「いつだ?」ということになるので、過去形の文には文脈で明らかにわかる時以外は、「いつ?」に相当する語句が必要
- 例: Spring came later than usual this year.
- 今年は春の到来が例年より遅かった
- ★「〜した」の時制
-
- 1.現在完了:「今」を含む
-
- 1.過去形:「今」を含まない →「いつ?」に相当する語句を伴う
- 所有格にできるのは原則として人間を表す名詞だけ
- なので「歴史の試験」は history's test とはできない。the history test(exam) / a test in(on) history となる
- 例外
- 時を表す名詞
- today's / yesterday's / ten minute's walk など
- 地名・天体を表す名詞
- Japan's land 日本の国土 / the city's population その都市の人口 / the earth's surface 地球の表面
- 慣用表現
- within a stone's throw 目と鼻の先で
- 現在完了進行形で用いる動詞は原則的には動作動詞だけ。状態動詞はだめ
- 動作動詞を現在完了で使った場合、原則は「完了」か「結果」の意味になる。そして「完了したこと」や「結果」に重点が置かれる
- これに対して、現在完了進行形は「行為そのもの」「プロセス」に重点が置かれる
- つまり「それまで何をしていたのか」「それまではどういう状態だったのか」ということを強調する
- 例
- I've done my homework. Now I can go out.
- 宿題が終わった。これで遊びに行ける。
- I've been doing my homework, so I'm really tired.
- ずっと宿題をしていたのです。だからヘトヘトなのです。
- 現在完了にするか現在完了進行形にするかの判断は、その後の文脈に依存することが多い
- 過去進行形の注意点
- 過去進行形は「期間を表す語句」と一緒に使えない
- これは現在進行形も同様
- ★ 完了形と進行形の注意点
- 1: 動詞の種類
- have done: done は状態動詞 or 動作動詞
- have been doing: do は原則、動作動詞のみ
- 2: 重点
- have done (動作動詞の時):「完了したこと」「結果」に重点
- have been doing:「行為そのもの」「プロセス」に重点
- 3: 現在進行形・過去進行形の注意点
- 進行形は「期間を表す語句」とは使えない
- 「父が亡くなってから 10 年になる」を英語で書けるか
- 1: My father has been dead for ten years.
- 2: It has been ten years since my father died.
- 3: It is ten years since my father died. (英)
- イギリス英語では可能だが、アメリカ英語では since を使う場合は現在完了を用いる
- 4: Ten years have passed since my father died.
- 5: My father died ten years ago.
- 「アルバイトを始めてから 1 週間にしかならない」の英訳
- 1: I have only been working part-time for a week.
- have worked の現在完了では不適切。行為そのものに重点が置かれているので、現在完了進行形が適 切
- 2: It has been only a week since I started working part-time.
- 2・3・4 共通で since の中が I worked だと不適切。since の中は「起点」を表す動詞が入る。began でもよい
- 3: It is only a week since I started working part-time. (英)
- 4: Only a week has passed since I started working part-time.
- 5: I started working part-time only a week ago.
- only の位置
- 1: 修飾する語句の直前
- 2: not と同じ位置 → be 動詞や助動詞の後、have(had) と p.p. の間
- 「もうすっかり仕事に慣れた」の時制は?
- get used to (動作動詞) を使う場合
- 過去形を使うと、「今」を含まないことになってしまうので、現在完了が正しい
- I have already got used to it. となる
- be used to (状態動詞) を使う場合
- この場合、状態動詞の現在形は現在の状態を表すこともある
- be 動詞の現在完了の形は、普通「継続」の意味になることが多い。また「継続」の意味であることをはっきりさせるために、for / since / always を伴うのが普通
- 「結果」の意味になることはない
- なので、I am used to it. が正しい
- 最近 / この頃 / 近頃、を表す英単語は大きくわけて 2 通り
- these days / nowadays: 現在形(状態動詞の場合) or 現在進行形(動作動詞の場合)
- recently: 現在完了(進行形) or 過去形
- lately: 現在完了(進行形)
- these days / nowadays は悠久の時間とも取れる、かなり長い期間
- 例: These days the weather is changeable.
- この頃は天候が変わりやすい
- 「昔と違って最近は」の意味
- 一方、recently や lately の時間的守備範囲はかなり短い。これらは「現在」という時間に近い
- だから現在完了と用いることが多い
- ★ these days と recently の使い分け
- these days / nowadays:「昔と違って最近は」
- recently / lately:「(狭い意味で)最近、ついさっき、この間」
- 現在形と現在進行形
- these days や nowadays は「半永久的」ともいえる長期間について言及しているから、現在形と使うのが原則
- ただし、動作動詞の場合は、現在進行形にしたほうがよい
- had + p.p. が示す時制は 2 つあると考え、1 つが大過去、もう 1 つが(狭義における)過去完了という立場で説明する
- 大過去とは
- 「大過去」は「過去形で示される時点よりも前に起きたこと」を表すのに使われる
- 例: Mary lost the ring I had given her.
- メアリーは私があげた指輪をなくした
- 大過去は単なる過去形でもよい
- Mary lost the ring I had gave her. でもよい
- 常識でわかるので
- 事が起きた順に書くなら、すべて過去形でよい
- 「昨日の数学の問題は思ったよりやさしかった」の「思った」の時制は?
- 「問題が簡単だった」と判断した時点より前なので、大過去を使って had thought にしてもよいが、単なる過去形でも十分なので、単に過去形 thought でもよい。むしろこのほうが普通
- 過去形と had + p.p. の違い
- a: When we arrived at the station, our train left.
- これだと「駅に着いた」時間と「列車が出発した」時間は同じということになる
- b: When we arrived at the station, our train had already left.
- これだと「列車が出発した」ほうが「駅に着いた」よりも前に行われたことがわかる
- (狭義の)過去完了とは
- 大過去の場合は単なる過去形で代用してもよかったが、(狭義における)過去完了は過去形では代用できない
- 過去完了とは、過去のある時点までの「継続」「経験」「完了」「結果」を表す
- 継続
- They had been married for ten years when they had their first baby.
- 第一子が産まれた時、2 人は結婚 10 年目であった
- 経験
- John had never seen a mirage till that time.
- ジョンはそれまで蜃気楼を見たことがなかった
- 完了
- I had just finished my homework when he came in.
- 彼が入ってきた時、僕は宿題をやり終えたところだった
- 結果
- Tomomi said he had split some coffee on the tablecloth.
- 知美はテーブルクロスにコーヒーをこぼしたと言った
- 過去の時点が示されているところが現在完了と異なる
- ★ had + p.p. は 2 つある
-
- 1.大過去: 過去よりも前の過去を表す(単なる過去形でもよい)
-
- 1.過去完了: 過去のある時点までの「継続」「経験」「完了」「結果」を表す
- 「結果」を表す過去完了
- 日本語で言う「〜してしまっていた」という意味を出したいときに使う
- あるいは過去完了とは「現在完了を過去の方へ平行移動させたもの」と考えても良い
- ★ 仮定法の公式
- 仮定法過去
- If + S + [過去形 / were] 〜, S [would / could] + 動詞の原形 ...
- 仮定法過去完了
- If + S + had + p.p. 〜, S [would / could] + have + p.p. ...
- 近い形と遠い形
- 本書では直説法のことを「近い形」、仮定法のことを「遠い形」と呼ぶ
- 「遠い形」はふつうの過去形も含む
- 「近い形」は近いこと、すなわち「身近なこと」「 現実に近い(= 現実にありえる)こと」を述べるのに用いる
- 「遠い形」は遠い話、例えば「現実から遠い(= 現実にはあり得ない、起きにくい)」ことに触れるときに用いる
- ★ 近い形
- If + S + 現在形 〜, S + will + 動詞の原形 ...
- この本では仮定法も時制の一種ということで説明する
- そのほうが実践的
- 現実に近い気分だったら「近い形」、現実から遠い気分だったら「遠い形」を用いる
- 遠い形
- そこで、仮定法に限らず、世間で過去形も呼んでいるものをすべて「遠い形」と改称したい
- 遠いとはどういうことか
- 「時間的に遠い」という場合
- これが世間でいう過去形
- 「現実から遠い」という場合
- これが仮定法過去。「現在の逆」を表す
- 例: I wish I were a bird.
- 遠い形には細かく分けると 3 つある
- 1: 時間的に遠い
- 世間で言う過去形
- 2: 現実から遠い
- 世間で言う仮定法過去
- 3: 人間関係が遠い
- 例
- a: Can you tell me how to get to Central Park?
- セントラルパークへの道を教えてよ
- b: Could you (possibly) tell me how to get to Central Park?
- セントラルパークへの行き方を教えていただけませんか
- a の Can you 〜 ? は「近い形」だから、聞いている相手と人間関係は近い。つまり友達
- b の Could you 〜 ? は「遠い形」だから、人間関係は遠い。つまり相手は見知らぬ人か、それほど仲良くない人だと考えられる
- ★「遠い形」の 3 つの意味
- 1: 時間的に遠い
- いわゆる過去形:「時を表す副詞」と使う
- 2: 現実から遠い
- 仮定法過去
- 3: 人間関係が遠い
- 丁寧表現
- 3 つの形の区別
- 3 は「Could you do 〜 ?」か「Would you do 〜 ?」の形で表れるので、すぐに判断できる
- 1 は「時を表す副詞」を伴うことが多い
- 2 は if 節を伴うのが普通
- また、1 は前後の動詞もすべて「遠い形」で統一するのが原則だが、2 は「遠い形」以外の動詞は、ふつう「遠い形」以外の時制を使っている場合が多い
- 「I was wondering if you could (possibly) do 〜」は「〜していただけませんか」の決まり文句
- この was や could は「人間関係が遠い」ことを表している
- wonder と進行形
- wonder は「〜だろうかと思う」「〜をいぶかしく思う」という意味なので、遠慮がちにものを頼んでいるニュアンスになる
- なので、肯定文でありながら疑問文的な意味を持つ
- また進行形にすることで、より丁寧さが表現できる
- -ing は「動く」というニュアンスがあり、その 1 つの場合として「心の中が動く」というものがあった
- これによって、「こんなことを頼んでよいのかどうか」といった迷いの気持ちが表されて、より丁寧な表現になる
- possibly をいれるとより丁寧になる
- Could you possibly do 〜 ?
- I was wondering if you could possibly do 〜
- It is time S + 遠い形
- 「〜するべき時だ」には It is time SV 〜 という決まり文句があるが、この文の It is time の後ろの SV 〜 の動詞は仮定法過去にしなければならない
- 例
- a: It is time you were married.
- もう結婚してよい時期ですよ
- ただし、主語が I の場合に、I were ではなく、I was になることに注意
- ★ It is about / high time ...
- It is about time S + 遠い形
- もうそろそろ〜する頃だ
- It is high time S + 遠い形
- もうとっくに〜する頃だ、〜する潮時だ
- ★ 仮定法の公式
- 仮定法過去
- If + S + [過去形 / were] 〜, S [would / could] + 動詞の原形 ...
- 仮定法過去完了
- If + S + had + p.p. 〜, S [would / could] + have + p.p. ...
- 「過去において現実から遠いこと」を表すのが「仮定法過去完了」
- if 節(If + S + had + p.p. 〜)
- had: 現実から遠いこと
- 完了形: 完了・結果を表す
- あわせて「現実から遠い結果」→「現実にすでに結果が出てしまっていることの逆」
- 主節(S [would / could] + have + p.p. ...)
- would: 現実から遠いこと
- have + p.p.: 現在から過去を振り返る
- あわせて「過去に起きたことの逆」を意味する
- 直説法過去
- 1 つ注意として、if 節中が「遠い形」でも「時間的に遠い形」を示すこともあり、これを世間では直説法過去と呼んでいる
- 例: If there was a happy person at that time, it was John.
- あの時も幸福な人間がいたとすればそれはジョンだった
- if 節中で was という「遠い形」を使っているが、at that time という「いつ?」に相当する語句を使っていることから、この「遠い形」は「時間的に遠い」こと、すなわち「過去の事実」とわかる
- よって、この例文で「幸せだった人間」は実際に存在したのであり、決して架空のことではない
- If + S + had + p.p. 〜, S + would be (doing) ... (now)
- 形式
- If + S + had + p.p. 〜
- すでに結果が出ていることの逆
- S + would be (doing) ... (now)
- 現在の状態の逆
- if 節中が仮定法過去完了でも、主節が「現在の逆の話」だったら、仮定法過去になる
- この場合、主節の動詞は圧倒的に be 動詞が多く、would be (doing) 〜 のパターンになる
- なお仮定法過去は厳密には「現在の逆」というより「現在形の逆」である
- すなわち動作動詞の場合には「半永久的なことの逆」であり、状態動詞の場合には「半永久的なことの逆」または「現在の逆」である
- 英語に未来形はない
- 英語の動詞の活用は、原形・過去形・過去分詞・現在分詞しかない。未来形は存在しない
- そこで will や be going to などで未来を表すわけだが、これらをまとめて「未来を表す表現」と呼ぶことにする
- 未来 ≠ will
- 3 人称が主語の will は通常「あまり根拠はないが自信満々の推量」を表す。つまり「予想」
- 「予定」は確実に決まっていることであり、「予想」とは確実なことがわかっていない時にすること
- 1 人称が主語の will は「その場でとっさに決まったこと」について言及する場合に使 う。いわば「思いつきの願望」
- 予定を表す現在形
- 「予定」を表すには、ふつう will ではなく、現在形か現在進行形で代用する
- 現在形で「半永久的に続くこと」を表せる
- 毎日運行する「公の乗り物」や毎年行われる「公の行事」についての「予定」には現在形を用いる
- 予定を表す現在進行 形
- こちらは公ではなく「個人の予定」を表す
- 安定と不安定
- 「公の予定」は安定しているが、「個人の予定」は不安定とも言える
- 「安定」という特徴が現在形に符合し、「不安定」な特徴は現在進行形に符合する
- 現在進行形と be going to
- 現在進行形は「個人の予定」を示すが、「スケジュール帳に書くような確定的なこと」でないといけない
- be going to は「頭の中で決まっていること」なら何でもよい
- 「スケジュール帳に書くようなこと」であろうが「スケジュール帳に書かないこと」でもどちらでもよい
- そういう意味では be going to のほうが現在進行形よりも使える範囲が広い
- ★ I'll と I'm going to の違い
- I'll do 〜: その場でとっさに決まったこと
- I'm going to do 〜: あらかじめ頭の中で決まっていること
- 2,3 人称 + will
- 「あまり根拠はないが自信満々な推量」に用いる
- 2,3 人称 + be going to
- 「状況から判断して起こる見込みが高いこと」に用いる
- 2 人称 + will
- 「あまり根拠はないが自信満々な推量」になる
- You will 〜 だと 100% 推量だが、You will probably 〜 は 80 〜 90% 推量
- ★ if 節(副詞節)内で will を使う場合
- If you will 〜, SV ...:「〜する気があるのなら」
- 主語は you に限る
- If + S + will 〜, SV ...:「S が〜することにこだわるのなら」
- 例
- If you will wait a moment, I'll go and get it for you.
- 少し待ってくれるのなら、君のために取りに行きます
- ただし、この場合でも無理やり if 節中で will を使う必要はないし、will を入れないほうが圧倒的に頻度は高いので、作文ではこの知識は忘れたほうがよい
- if 節に対して、主節は(be going to ではなく) will を用いる場合が圧倒的に多い
- 根拠がある場合でも will を使うことが多い
- 「〜する日もいつか来るだろう」の訳
- The day will come when SV 〜 が使われる。when は関係副詞で、先行詞は the day
- The day is not so far off when SV 〜 で「〜する日はそう遠くはない」という表現をよく用いる
- be going to はいくら「根拠があって実現する見込みが高いこと」に使うと言っても、「近い未来の予測」にしか使えない
- その点、will は「近い未来の推量」にも「遠い未来の推量」にも両方使える
- will も be going to もあまり変わらない場合
- 従節で使われる場合は、あまり変わらない場合もある。ただし、主節で使った場合ははっきり区別している場合が多い
- ★ 現在形と will の違い
- 現在形: だれでも成り立つこと
- 普遍的なこと、一般論
- will: 特定の人にだけ成立すること
- 個人の特定のこと
- ★「〜するには時間がかかる」表現の注意点
- It takes + 時間 + to do 〜
- 一般論なら you を書かない
- It takes + 人 + 時間 + to do 〜
- 特定の人の一般論
- It will take + 人 + 時間 + to do 〜
- 「特定の人がやれば」という条件
- ★ 期間に関わる for と in の使い分け
- for 〜: 〜間
- プロセスに重点
- in 〜: 〜(間)で
- 結果に重点
- 日本語で考えて「で」が付いたほうが自然なら in と判断できる
- 時制の一致の原則
- 主節の動詞の時制が過去形の時、従節の動詞の時制もそれに合わせて過去形に揃える
- 例
- I think (that) it will rain.
- 雨が降ると思う
- I thought (that) it would rain.
- 雨が降ると思った
- 時制の一致の例外
- 不変の真理を述べる場合
- We were taught that the earth revolves around the sun. (現在形のまま)
- 地球が太陽の周りを回ると教わった
- ただし、不変の真理に関しては、時制の一致をすることもある
- 歴史的事件を述べる場合
- We were taught that the French Revolution broke out in 1789. (過去形のまま)
- フランス革命は 1789 年に起きたと教わった
- 従節に仮定法を用いる場合
- I thought I could fly to him if I were a bird. (そのまま)
- 自分が鳥なら彼のもとへ飛んでいけるのにと思いました
- ★ through の後に続く名詞に注意
- through + 具体物
- 本当に中を通す
- through the window はいいが、through one's cell phone は不可
- through + 抽象名詞
- 手段
- through the Internet や through trial and error など
- 未来進行形: will be doing