TOEFLテストライティング問題100
概要
本
かかった時間
xxx 時間
感想
xxx
読書メモ
Chapter 1: TOEFL ライティング傾向と対策
ライティングの重要性
TOEFL テストライティングで最も重要なこと
「まとまり」と「一貫性」を備え、詳細情報や具体例で裏付けられた効果的な「論理展開」ができていること
つまり「1 つのパラグラフでは 1 つの主張」が述べられ、主張をサポートする詳細情報や具体例を用いながら、一貫した論理展開を行うことが求められる
TOEFL ライティング「おでんスタイル」
Introduction → Body → Conclusion
よく起こる問題点
Introduction に時間をかけすぎる
書いているうちに論点がずれる
語数をかせぐために、関係のない情報もいれてしまう
読み手に最終的な理解を委ねる
具体例を挙げない
TOEFL ライティングの出題形式
第 1 問は Integrated Writing、第 2 問は Independent Writing
Integrated Writing
形式
あるトピックに関するリーディングパッセージを読んだあとで、同じトピックに関するレクチャーを聞く
その後、2 つの関連性を明確にして内容をまとめる
20 分の間に 150 - 225 語程度のエッセイをまとめる
なので、メモのとり方も重要となる
採点基準
リーディングパッセージとリスニングの関係性が正しく示されているか
内容は正確であるか
内容に一貫性があるか
文法・ボキャブラリーに間違いはないか
Independent Writing
形式
提示されたトピックに対する自分の意見を書く
解答時間は 30 分で、最低 300 語のエッセイの作成が求められる
採点基準
トピックに対して的確に答えているか
意見を裏付ける内容(詳細情報)が展開されているか
内容にまとまりがあり、一貫性があるか
文法・ボキャブラリーに間違いがないか、表現は多様であるか
TOEFL ライティング対策
Integrated Writing に求められるもの
ライティングスキルのみでなく、リーディングおよびリスニングのスキルも求められる
課題が「要約」なので、あくまで「リーディングとリスニングに関連するポイント」を伝えることが求められており、自分の意見を入れてはいけない
本書では基礎学習の後半 STEP 11 - 15 で扱う
Independent Writing に求められるもの
エッセイには「良い構成」が求められ、まとまりと一貫性を維持した論理展開が重要視される
また「表現の豊かさ」も採点基準の 1 つなので、豊富な表現を使用することも必要
自分の意見を求められるが、その意見を裏付ける詳細情報や具体例とともに述べることが必要
本書では基礎学習の前半 STEP 3 - 10 で扱う
時間配分と作業内容
Integrated Writing(計 20 分)
3-4 分
メモをもとにパッセージとレクチャーのポイントと裏付け内容の確認
設計図の作成
15 分
設計図をもとにエッセイライティング(レクチャーのポイントを中心にパッセージとの関連性をまとめる)
1-2 分
見直し
Independent Writing(計 30 分)
5-7 分
構想(ブレインストーミング)
立場と裏付け内容の決定
設計図の作成
20-23 分
設計図をもとにエッセイライティング
2-3 分
見直し
Chapter 2: 基礎学習
1: ライティングの基礎
「おでんスタイル」でエッセイを書く
Introduction → Body 1 → Body 2 → Conclusion
エッセイの構成要素
主張: MP(Main Point)
自分の立場を明らかにし、Conclusion に関連した意見を表す文
構成標示: OI(Organization Indicator)
主張についての裏付け理由(SR)に簡単に言及し、それによってこれから Body でどのような内容を展開するか予告する
Body の展開内容の構成を示すのでこう呼ぶ
裏付け理由: SR(Supporting Reason)
各パラグラフのトピックセンテンスのことで、主張についての裏付け理由を述べる。通常パラグラフの第 1 文となる
裏付け理由は Introduction の構成標示や、Conclusion でも述べられることが多い
まとめの文: SS(Summing Up Sentence)
Body パラグラフにおけるまとめの文
結論: C(Conclusion)
Introduction で述べた主張とその裏付け理由を再び述べる
2:「設計図」の作成
最初に自分の立場や意見を明確にし、それらをどのように展開していくかを事前に設計しておく
3: 効果的な Introduction を作成する
手順
トピックを慎重に読む
自分の主張(立場)を決める
裏付け理由を書き出す
トピックからキーワードやキーフレーズを特定する
キーワードを使って Introduction を 2 文でまとめる
パラフレーズも使える。なお同義語については STEP 16 でまとめる
4: Body の基本ルール
Body パラグラフでは、第 1 文で主張の核となる裏付け理由を述べる。これが「トピックセンテンス」
2 つ以上の結論・主張があるときは、改行して別パラグラフとし、1 つのパラグラフの中では、1 つの結論・主張だけ述べるようにする
作成の手順
Introduction を完成させる
Introduction の主張の裏付け理由を Body の第 1 文で述べる(トピックセンテンスの作成)
トピックセンテンスの根拠となる詳細情報や具体例を述べる(サポートセンテンスの作成)
5: 転換語の役割
いろいろな転換語
順序
first / second / third / last
one reason is / the second reason is
to begin (with): 初めに / next / finally
追加
in addition / furthermore / moreover / further: さらに
in addition to 〜: 〜に加えて
likewise / similarly: 同様に
結果
therefore / hence / thus: したがって
consequently: その結果
as a result: 結果として
for this[that / these] reason(s): この[その / これらの]理由により
対比
however
nevertheless / nonetheless: それにも関わらず
by[in] contrast: 対象的に, 反対に
while 〜 / whereas 〜: 〜であるのに, 〜の一方で
例証
for example / for instance: 例えば
such as 〜: 例えば〜のような
in particular / particularly / especially: 特に
in fact / as a matter of fact: 実は
多用を避けたい転換語: 使ってはいけないということはないが、できるだけ文頭ではこれまでに学習した転換語を使うほうがよい
追加
and / also / besides
結果
so / then
対比
but
そのほか
by the way
6: 抽象から具体への展開
抽象のはしご
エッセイに深みを出す = 抽象のはしごを下りる
「裏付け理由 → 詳細情報」のレベルで終わるのでなく、「裏付け理由 → 詳細情報 → 具体例」まで記載するほうがよい
詳細情報までで終わってしまうと、エッセイが短くなってしまったり、抽象度が高すぎる文になってしまったりする
高得点を取るためには、抽象のはしごを効果的に上り下りし、適切な抽象度で書く必要がある
7: 詳細情報の書き方
具体例の 3 つの活用方法
1: 統計データを用いた具体例
統計データが正確かどうか採点者が調査することはないので、数値が正確かどうかは問われない
重視されるのはより詳細な情報を提供できているかどうか
2: 個人の経験に基づく情報を用いた具体例
自分自身の経験を具体例に使える
この場合も明らかに不自然なものでなければ、事実かどうかは問題にされない
3: 一般常識を用いた具体例
一般常識を用いた具体例のあと、統計データを付け加えることで、さらに抽象のはしごを 1 段下がれる
8: Conclusion の書き方
主張の言い換え
Introduction の主張を「コピー & ペースト」でそのまま貼り付ける方法
コピー & ペーストの方法でも Conclusion がないよりはまし
Introduction のパラフレーズ
裏付け理由の要約
9: 議論型
ここから Independent Writing の具体的なエッセイライティングに取り組む
手順
1: トピックを慎重に読み、キーワードからトピックのタイプを特定する
2: 自分の立場や主張を決定する
3: 主張を裏付けるための理由や具体例をブレインストーミングする
4: Introduction から順次、書き始める
10: そのほかのトピックタイプ
Independent Writing で出題の基本となるのは Step 9 で扱った議論型
しかし、以前には比較対照型、因果関係型など他のタイプの出題もあった
比較対照型ライティング
2 つの事柄を比較し、対照しながら書くもの
「おでんスタイル」で書くのは変わらない
問題の前半で「〜を比較せよ」というタスクが課され、後半で「ではあなたはどちらが〜かを述べ、その理由を挙げよ」という議論型のタスクが課される
手順
1: トピックを慎重に読み、キーワードからトピックのタイプを特定する
2: 自分の立場や主張を決定する
3: 主張を裏付ける理由や具体例を考える
比較対照型で使える転換語
中立の立場の文で使用
while 〜: 〜であるのに
whereas 〜: 〜であるのに
by contrast: 対照的に
in contrast: 対照的に
一方に重点を置いた文で使用
despite 〜: 〜にもかかわらず
in spite of 〜: 〜にもかかわらず
however: しかしながら
nevertheless: それにもかかわらず
因果関係型ライティング
ある事柄の原因や理由、影響や変化などの関係を記述するタイプ
エッセイの展開方法の自由度が他のタイプより高いので、最も難しいと言える
このタイプも、議論型や比較対照型と同様の手順で進めていく
11: Reading 速読術
ここからは Integrated Writing の対策に入る
理解度を落とさずに、できるだけ速く読むには、英語を意味のまとまり(チャンク)で読むことが重要
Integrated Writing においては、パッセージ(230 - 300 語)を制限時間 3 分以内に読まなくてはならない
速読のための 6 つのアドバイス
「ゆっくり読むほど理解度がアップする」は誤解
頭の中でも発音はしない
発音しないことで 2 - 3 倍のスピードで読める
戻り読みをしない
視野を広げ、チャンクでとらえて読む
日本語で読むときのように、1 文字ずつ追うのでなく、意味のまとまりでとらえる
「おでんスタイル」を理解する
レクチャーを理解するための準備であるという目的意識を持つ
パッセージでは通常 3 つの裏付け理由が展開されるが、書き手の主張とその裏付け理由 3 つを確実に押さえることが、レクチャーへの準備となる
1 分間で何語読めるか
アメリカの大学生の平均は 250 - 300 WPM(Word Per Minute)
200 WPM を目指したい
メモをとる場合は 150 WPM でも OK
自分の場合、現状 162 WPM だった
少なくとも主張と裏付け理由だけは特定しておきたい
12: Reading & Listening 1 - 標識に沿って読む・聞く
「標識」に沿った読み方・聞き方を身につければ、素早く確実に重要な情報を掴むことができる
標識とは、書き手がエッセイの方向を示すために使う、転換語などの単語や表現
リーディングパッセージの標識
パッセージで使われる標識には、次の 3 つがある
1: 転換語(談話標識)
2: 情報の繰り返し
3: 書き手の意図が含まれた単語や比喩表現
単語の中には、肯定的あるいは否定的な意味合いを強くもつものがある
例えば「細めの人」を slender と呼ぶ場合は、肯定的な意味を含む。しかし skinny と呼ぶと、少し否定的な意味を含む
中立的な単語であっても、引用符(" ")で囲まれていたり、extremely / enormously などの強意語が付いていたりする場合は、たいてい書き手の意図が含まれる
レクチャー(リスニング)の標識
リーディングパッセージの 3 つの標識は、レクチャーにおいても使われる
加えて、以下の 3 つも使われる
1: イントネーション(抑揚)
イントネーションを付けることで、重要な情報を強調する
2: ポーズと速度
ポーズを置くことで重要な情報がこれから提供されることを暗示する場合がある
また、重要な情報を提供した後にポーズを置くことで、聞き手の理解を促進することもある
3: 声のトーン
13: Reading & Listening 2 - メモの取り方
Integrated Writing の主な採点基準は「リーディングパッセージとレクチャーの内容の関連性を正確に、かつ一貫して述べているかどうか」ということ
そのためには、パッセージとレクチャーのそれぞれのポイントを把握し、その関連性を示す必要性がある
メモを取る前に
メモを取る際に、やみくもに書くのではなく、主張、裏付け理由、詳細などを書き取ることが大切
重要な情報を素早く特定するために、以下の 2 点を心がける
1: エッセイの構成を意識する
2: 標識(転換語、情報の繰り返し、意図を含む語句)に気をつける
メモの取り方
構成を意識しながら(MP, SR などの枠をあらかじめ設ける)、左側にリーディングのメモ、右側にレクチャーのメモを並べるとよい
14: 反論型タスク
Integrated Writing ではリーディングパッセージとレクチャーそれぞれの裏付け理由の関連性を要約することが求められるため、パラフレーズや抜粋を行う
関連性を述べる時は、パッセージとレクチャーのポイントを「キャッチボール」を行うように交互に述べていく
反論型ライティング
通常パッセージとレクチャーそれぞれについて、3 つの裏付け理由が提示される
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